学校長あいさつ

~熊谷市医師会看護専門学校の新たな門出に寄せて~


熊谷市医師会看護専門学校 
校長 井埜利博

 熊谷市医師会は半世紀以上続いた附属准看護学校を閉校とし、看護専門学校内に新しく准看護学科を新設し、熊谷市医師会看護専門学校(看護学科・准看護学科)として新たに出発をしました。平成30年4月に熊谷市立文化センター文化会館にて開校式・入学式を挙行し、ご来賓の方々や保護者様を合わせて240名にご出席して頂き、無事終了することができました。皆様方のご協力に心から感謝いたします。

 統合後まもなく1年を迎えますが、この間、ハード面は西棟(従来の看護専門学校の校舎)では教室、教職員室及び事務室の移転、それに伴う備品の整理、扉の改装、自転車置き場・東棟(従来の准看護学校校舎)との連絡通路の新設、廊下の土足化などの工事を、東棟では医師会事務局の移転、例会場及び理事会会場の移転に伴う備品購入等も終了しました。

 一方、ソフト面は事務職員の人事異動、両学科の教職員会議、事務会議及び全体会議等を新たに設け、両校合わせた会議構成も改め、新たな体制で出発しました。

 本校の大きな課題として、学生の確保が難しくなっていることがあります。この傾向は、看護系に限らず専門学校全体として全国的な問題になっています。文部科学省からの統計では高校生の60%は大学、18%は専門学校へ進学し、17%は就職、残りの5%はいわゆるニートと報告されています。この数値でわかるように、大学志向が極めて強いと考えられます。県内でも10校の看護系大学が存在し、看護師志望者は大学へ進学希望する学生が増えて専門学校へと応募する学生数が著しく減少しております。特に准看護学科へ進学を希望する高校新卒者は少なく、平均年齢は高くなりつつあります。さらに途中退学者数が増加し、看護学科への進学者数の減少をもたらし、悪循環となっています。

 本校は働きながら資格が取れるいわゆる定時制専門学校として、長年看護師育成に力を注いで参りました。経済的に困窮している学生、あるいは社会に出てから看護師として出直したいと考えている学生にとっては、十分魅力のある学校であると自負しております。

 埼玉県は人口当たりの看護師数が最も少ない県であります。県内の看護師の都内・県南志向が強く、県北の看護師数はさらに少なくなっております。熊谷市医師会は、今後も本校の運営に力を注いで参ります。そして、この歴史ある本校が益々活気あふれる看護専門学校へと成長し、優秀な看護師・准看護師を育成するよう努力いたします。関係各位におかれましては是非ともご指導・ご鞭撻のほどお願い申し上げます。